Members File4 岡本典子(7代目代表)

輝くNEXUSメンバーを特集する「Members」

今回は7代目代表 岡本典子へのインタビューです。

 

≪インタビュアー・テキスト:小野≫

(2020年2月下旬インタビュー実施)


小野 そもそも、ボランティアをしようと思ったきっかけは?

岡本 他人に貢献したいという気持ちからです。小学校中学年の頃、姉から海外協力のボランティアの提案を受けたのが最初です。小6~中1にかけての春休みには、老人ホームのデイサービスのボランティアをしました。しかし中学では部活が忙しく時間を作れず、その日々の中で高校生では絶対にボランティアをしようと決意しました。

小野 ボランティア団体は数多くありますが、NEXUSを選んだ理由は?

岡本 最初に言った通り、海外協力のボランティアをしたいと思い探していたのですが、海外協力のボランティアは大学生以上対象だったり、大人が後ろ盾としていることが多いんですよね。今はそうでは無いんですが、当時の私は大人が嫌いだったので、それは嫌で。中高生が主体となって自由にやりたいという願望を優先して、海外協力では無いけれども、NEXUSへの所属を決めました。

小野 本望の海外協力とは活動内容が異なるNEXUSで何をしようと思いましたか?

岡本 それ以前の問題が一つあって、HPを見た時に凄く活発に活動していると見受けられて、入ったんですけど…

小野 というのは?

岡本 所属し始めてから初めて活動に参加した時の参加者が5人もいなくて、しかも私含めた2人が初めての参加だったんです。不思議でしたね、イメージと違うじゃないか!と。思い返せば、参加応募へのメールへの返信も遅かったし、入って僅かだけど辞めてしまおうかなとさえ思いました。そんな折に発起人の森野さんから連絡が来て、役員の端境期で運営が不安定であることを教えてもらい、そして私のボランティアに対する熱意を伝えたところ、副代表にして頂きました。

小野 凄い昇進ですね。副代表、その後代表になったわけですが、新たに始めたことは?

岡本 まず、活動への参加者数を増やさなければならないと思いました。その為にメールへの対応を早くしたり、今は月1回実施している役員会を再開させたり、会員(※)への連絡をメールからLINEグループへシフトしてスムーズにしたり。Twitter等の活用も進め、SNSでの発信を活発にしました。何よりも静かすぎた活動を、自分が盛り上げ役に徹することで場を楽しく和やかにすることに力を注ぎました。

(※NEXUSは運営を行う役員と活動に参加する活動会員に分かれている)

小野 効果はどうでしたか?

岡本 会員数が増え、40人を超えました。活動への参加者数も増えて、今年度(2019年度)は最高で20人弱が集まりました!

小野 2019年度代表を務める中で意識していたことや、出来たと思うことは?

岡本 会員数が増えれば活動に参加できない方の人数も増える事は当然なのですが、一体どうすれば参加者数を増やせるだろうかと考えていました。出来たこと…私は結局何もしていなかったし出来なったと思うけれど、どう思う?

小野 私は岡本さんが活動に来ると来ないとでは、場の雰囲気が違うように感じていました。私見ではありますが、岡本さんがいない日の活動は何となく場が暗くて締まらないんですよね。居ないときにこそ、岡本さんの存在の大きさを痛感します(笑) 居るだけで違うと思っていたので、意識して盛り上げていたと聞いて驚きました。逆に、実現したいと思っていたのに叶わなかったことはありますか?

岡本 交通費の支給です。今NEXUSでは交通費は各自の負担としています。しかし多くの役員・会員が普段活動している鎌倉に行くためにも交通費がかかります。活動に参加する度にかかる交通費を支給出来たらと常々思っていました。

小野 交通費は意外とかかりますよね。どこから資金を捻出するのかなど課題も山積ですが、やはり中高生にとっては月一回だとしても、侮れない出費になりかねないと私も思います。では、ボランティアをして得られたものは何ですか?

岡本 大きく分けて3つです。1つが人脈です。NEXUSには学年も校も違うような人が所属していて、ボランティアをしていなければ出来なかった出会いに溢れています。2つ目に考える習慣です。もう1つは、自分で考えて企画をして、実際に実行するという一連の流れを身をもって学ぶことができたという経験です。

小野 まだ私は所属し始めて半年だけれども人脈は大きいように感じています。岡本さんとも、学校も学年も違うから所属していなければ絶対会っていなかったと思うし…気持ち悪い発言でごめんなさい(笑) 逆に失ったものは?

岡本 お金です。お金にまみれたインタビューになってしまって申し訳ありません…今思い返せば、本当に金欠で電車賃すら無いのにどうしても役員会に参加したくて、電車で20分強の距離を自転車を漕いで行ったこともありました。勿論役員会が終わったら自転車で帰るという。

小野 強烈なエピソードですね(笑) お金同様、時間も費やさなければなりませんが、時間についてはどう考えていましたか?

岡本 時間は自分の好きでボランティアをしているのだから気にしたことはありません。

小野 なるほど。また、高校生である以上、当然ボランティアだけで無く学校やバイト等もあると思いますが兼ね合いはどうしていましたか?

岡本 全然両立できなかった!元々部活はボランティアをやるなら徹底してやると意気込んで高校では所属していません。ただボランティアに熱中するあまり勉強時間を削っていたので、昔は親に「勉強を疎かにするならボランティア辞めなさい」とも言われていましたが最近はすっかり言われなくなりました。


小野 今年度(2019年度)をもってNEXUSから身を引くそうですが、これからしたいことは?

岡本 これまでは他人の為に尽くしてきたので、今後は己投資したいと考えています。本を読んだり、起業に興味があるので起業関連のイベントに参加したり。大学では哲学をしたいです。小学校の頃から関心がある青年海外協力隊等にも積極的に応募したいと思っています。

小野 最後に来年度以降のNEXUSへの期待をどうぞ。

岡本 今はしていないような活動もどんどんしていって欲しいです。それから、交通費支給もお願いします。中高生団体だからこそ、大学生や大人などから成る他団体との交流も学び得るものが必ずあるはずなのでしてみてほしい。団体としてのまとまりを大切に、楽しくやってね!!

2019年度を振り返って


【インタビュアーから】

インタビューでは敬語で話していましたが、実は普段、岡本さんを“のりちゃん”と呼んでいます。活動外でも2人で会う仲です。そんな今でも話す度に経験の豊かさが故の会話の引き出しの多さと面白さに驚くことがあります。私が入ってまだ直ぐの時に岡本さん、のりちゃんが話し掛けてくれたお陰で、輪に溶け込むことが出来たと追想します。というのも、私は根からの人見知りで、知り合いのいない団体に独り飛び込むことは正に挑戦でした。きっと私と同じように岡本さんが居たからこそ馴染めたメンバーは少なくないでしょう。来年度以降居ないことに寂しさを覚えますが、のりちゃんのこれからに幸多きことを祈って。

今までありがとう!これからは自己投資、自分を大切にしてね。また会えますように。


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